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バックパッカーの旅Ⅰ(東京~アテネ)

バックパッカーの旅Ⅰ(東京~アテネ)

麻薬


   麻薬は、アルカロイドと言う植物塩基と呼ばれる、            複雑な化合物が成分となっています。
 アルカロイドを、科学的に分けると、
 ニコチン、キニーネ、カフェインと言う成分に分けられます。

   植物系統でわけると、アヘン、キナ、マチシンなどです。
 これらが、現在2000種類近くも発見されているんです。

   麻薬で一番有名なのが、アヘンです。
 アヘンは、ケシという植物の未熟果を
 傷つけると出てくる、乳液を固めたもので
 その成分が、モルヒネであり、
 それを、アセチル化したのが、ヘロインです。

   ヘロインには、麻薬の中で、最も強力で
 中毒になったらなかなか治りません。

   その次に有名なのが、大麻です。
 これは、麻の花や若葉に数種の、アルカロイドを含んでいて、
 それを、精製して固めた物が、アラビア語で”ハッシッシ”と言い
 葉を乾燥させて、細かくしたものを”ガンチャ”と呼びます。

   ”ハッシッシ”も”ガンチャ”も、米語では
 通称、マリファナと呼んでいます。

   また、米語で”LSD”とは、麦角アルカロイドを
 化学合成したもので、ハッシッシより濃縮精製されたものです。
 一般には、大麻はアヘンのような中毒症状には
 ならないと言われていますが、アフガニスタン辺りでは、
 ハッシッシの吸いすぎで、気の狂ったような老人を
 見かけることが良くあります。

   ハッシッシは、ネパールやアフガニスタンでは、
 法律で禁止しているものの、簡単にしかも安く手に入るので
 好奇心のある人はどうしても、一度は手にして見たくなります。

   しかし、捕まった時は大変で、相当の覚悟がいるでしょう。
 イランの場合は、所持しているのが見つかっただけでも
 1gにつき、一日拘留か、1700円の罰金。

   アフガニスタンでは、見つかったオランダ人が
 その場で、射殺されたと、噂に聞きました。
 しかし、おおぴっらに吸っているヨーロッパ人が
 多いのも事実です。

   ミュージシャンが多いのは、幻覚で思いも点かない
 音楽が聞こえてくる為、創作に行き詰まった
 ミュージシャン達が良くやってきては
 宿舎で朦朧としている姿を良く見かけるのです。

   トルコの場合は、刑法に麻薬取締り法が載っています。
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               =トルコ刑法第403条=


     第3項、 麻薬類を許可なく売買・所持・運搬したものは
         5年以上の刑と、500リラ以上の罰金に処す。

     第4項、 前項の麻薬類が、ヘロイン・コカイン・モルヒネあるいは、
         ハッシッシであれば、10年以上の刑と1000リラ以上の
         罰金に処す。

   この第4項にふれて、日本人女性が、懲役20年を喰らって
 今も刑に服していると、噂に聞いています。
 一時の快楽や興味で手を出すと
 一生涯異国の刑務所で暮らすことになるので
 気をつけることでしょう。
                  



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